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新しく何かを始める時にどんな時にも当てはまる普遍的なプロセスは存在するでしょうか。これから紹介するプロセスがどんなことにも当てはまるのか話し合いをしましょう。
もしこのプロセスの正しさを証明することができれば、これからの行動とそのパフォーマンスが改善するヒントになるのではないでしょうか。
Step 1
何かを始める時の最初のステップの仮説です。1つめのステップは行動のきっかけについてです。
何か行動を起こす時には何かしらの報酬の獲得可能性もしくは苦痛の回避があると仮定しましょう。
行動には目的があると考えても構いません。
例えば、外に出ればおなかを満たすことができるという報酬があれば、重い腰を上げることができますね。
もしくは外に出なければ空腹という苦痛を我慢し続けなければいけない。この苦痛から逃れるために行動を起こすということもあるでしょう。行動には何かしらのプラスもしくはマイナスのきっかけがあると言えるのではないでしょうか。
Step 2
次は何かを始める時の2つめのステップです。それは課題の提案です。
何かしらのきっかけを元に何かに取り組むと必ず何かしらの課題に直面すると仮定します。先ほどの食事をしに外出する場合でも、お金を払う必要性が出てきます。そこに課題が生まれます。もちろん手持ちのお金があれば、難なく食事にありつけますが、時にはその課題をクリアする必要性も出てきます。
課題の難易度に関わらず、何か行動を起こそうとするとき、そこには何かしらの課題が生まれるのではないでしょうか。
Step 3
次は3つめのステップです。3つめは課題をクリアするための解決方法・対処方法についてです。
課題を特定できれば、次はその課題をクリアするための解決方法もしくは対処方法が必要になります。あらゆることが必ず解決できるというわけでもないので、解決できない場合には対処方法として対応します。
Step 4
4つめのステップは環境作りです。人間は往々にしてやるべきことがわかっているのに、行動を起こさないという選択をします。それでは何かを成し遂げようにも物事が前に進みません。そこで行動を起こしやすくする何かしらの環境作りが必要になります。
例えば、絵を描きたいとは思っているのだけれども、絵を描き始めない人がいるとしましょう。行動が起こせない理由が絵を描くための道具がないのだとしたら、解決方法は単純です。道具を用意することです。
このように何かを始める時には意識的・無意識的を問わず、何かしらの環境作りのステップが必要なのではないかと仮定します。
Step 5
最後のステップは実行です。行動を起こしてこそ、物事は前に進みます。
【行動のきっかけ→課題→解決方法・対処方法の提案→環境作り→実行】のプロセスが実行されれば、また次の課題に直面し、以降は同じプロセスが継続されることで取り組んでいる内容が前に進んでいくのではないでしょうか。
課題
今回話し合いたいことは上記で挙げた仮説があらゆる行動に当てはまるか、という議題です。
この内容を話すことには意義があって、もし話し合いの結果、この仮説に賛同できれば、このプロセスをそのまま自分が成し遂げたいことに当てはめることができます。
もし仮に証明できなかったとしても、話し合いの中で改善点・修正箇所が特定でき、最終的にはより良いプロセスを作り出すことができます。
何かしらの取り組みに関する普遍的なフレームワークを参加者の具体的な取り組みを通して考えていくことで日々のパフォーマンスを高めることにつながるのではないでしょうか。
参加前に考えてみてほしい視点
行動のきっかけについて
あらゆる意識的行動には必ず何かしらの目的があるのか?
あるとすれば、それはどんな目的なのか?
ないとすれば、他にどういった理由で行動を起こしているのか?
課題の提案について
課題が提案できないケースは存在するのか?
課題が存在しないケースはあるのか?
課題はあるが解決できないことはあるのか?また解決できない以上、行動を起こすことはできないのか?
解決方法(対処方法)について
解決方法(対処方法)が見つからないことはあるのか?またその場合にはどうしたらいいのか?
環境作りについて
今やるべきことができているのであれば、それはどんな環境があるからなのか?
今やるべきことができていないのであれば、それはどんな環境がないからなのか?
実行について
今、自分の人生でこの行動プロセスが回っているか?
もし回っていないとしたら、それはどこで問題が起こっているのか?
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